アルバイトをしようと思って真っ先に思い浮かぶのが、飲食店やコンビニではないでしょうか。
とはいっても、コンビニバイトの仕事内容や労働環境について、いまいちイメージがつかない人も多いはずです。
この記事では、コンビニで7年間働いていた僕が、コンビニバイトの内容や評判を紹介するとともに、実際に働いてみた感想なども交えて紹介していきます。
これからアルバイトをしようと思っている、コンビニで働こうか迷っている、という人はぜひ参考にして頂ければ幸いです。
コンビニバイトの仕事内容
コンビニでは宅急便や公共料金の支払いなど様々なサービスを扱っており、細かい仕事も含めると恐らく100を超えるんじゃないか、というくらい仕事の幅が広いです。
しかし、ここではコンビニバイトで主に扱う仕事内容について紹介していきます。
レジ打ち
コンビニといえばレジですよね。
大体のイメージですが、コンビニバイトではレジを打っている時間が全体の5割以上を占めます。
僕はレジを打つのが好きなので、そこまで苦ではありませんが、人によって好き嫌いが分かれるのがレジ打ちです。
- お弁当の温め
- 公共料金の支払い
- 宅急便の受付
- タバコの販売
- 切手や収入印紙の販売
など、コンビニのレジ内では様々な商品を取り扱っているので、ただレジを打つだけというよりも、接客やその他のサービスに対応することが多くなります。
スーパーだとレジの人はレジ打ち専用ですが、コンビニのレジ打ちでは、スーパーのサービスカウンターの業務も兼任しているようなイメージですね。
最近のコンビニのレジは、画面にマニュアルや案内が表示されたりして、レジ打ちが未経験の人でも扱いやすくなっています。
レジの業務は3ヶ月ほどあれば慣れるので安心して大丈夫です。
商品の品出し
コンビニでは売れた商品を補充したり、納品されたダンボールを解体して、商品を棚に陳列したりする業務も行います。
こちらもスーパーであれば、レジ打ち・品出しの2つで担当が分かれますが、コンビニではどちらも行います。
実際に品出しをやってみるとわかりますが、ダンボールを開けて商品をどんどん補充していくのはわりと楽しかったりします。
品出しする際に注意することは、商品の日付が古いものを前にして、新しい商品を後ろにしておくことです。
賞味期限の近い商品から売れていくようにするテクニックが求められます。
商品の発注
慣れてくるとお店の商品を仕入れる業務も任せてもらえます。
目安としてコンビニで1年ほど働いていれば、まずは小さいカテゴリーの分野から発注を任せてもらえることが多いです。
商品の発注を任せられると、自分の仕入れた商品が売れる喜びも味わえますし、お店の売り上げを自分の手でコントロールすることもできます。
ある程度の責任は伴いますが、自分がお店を経営しているかのような感覚を味わうことができ、販売業の知識が身につきます。
ちなみに僕はコンビニで店長をしていたので、毎日365日お店の全ての商品を発注していました。発注は大変ですが、自分の思い通りに売れたりすると楽しいので、絶対におすすめする業務です。
コンビニバイトの評判について
コンビニバイトは人によって向き不向きもありますし、店舗によってお店の雰囲気も180度違うこともあります。
実際にコンビニで働いている人の実際の口コミをいくつか紹介します。
コンビニバイト鬼好きだった
レジ打つのも常連さんがいるのも
袋詰めも接客も
コンビニ行くと働きたくなる
んで勝手に態度悪いなぁ笑顔無いなぁ
私が店員やったら…って思うw— つぐ (@kotori_ga_tyunn) September 19, 2020
コンビニバイトは本当に果てしなく向いてなさ過ぎて3回ほど職場を変えて挑戦したけど最長で一ヶ月、心身ともにボロボロになって辞めることになったのでもう二度とやらない
— 津島つしま (@dsp24ma) September 18, 2020
バイトでウォーク?入っててあっという間に終わりの時間やったのさw
まじびっくりした。
え、ってなるよねコンビニバイトの人わかって欲しい。
でも、ウォーク?楽しいんだ。
あと、ジュースやお酒の補充してるんだから買いに来た人「わぁ!人おる!」やめて頂きたいw恥ずかしいw— なかいつ (@NakaItsu25) September 19, 2020
レジ打ちが楽しかったり、ドリンクの補充作業が楽しいという人もいますが、コンビニバイトに向いてなさすぎる、といった人もいました。
こればかりは実際に働いてみないとわかりませんが、少なくともコンビニバイトはアルバイトの中でも楽しめる分類に入ると思います。
様々なサービスを扱っていて、新商品の知識がついたり、お客さんに接客することに慣れたり、単一作業ではないので飽きずに働くことができおすすめです。
実際にコンビニバイトをしてみた感想
こういったことを踏まえて、僕がコンビニで7年間働いてみた感想を紹介したいと思います。
結論をいうと、コンビニバイトは楽しかったし最高の環境でした。
そのおかげで他のバイト先に目移りすることもなく、7年間も辞めずに働くことができました。
一通りの社会経験が学べる
僕は高校生からコンビニバイトを始めましたが、コンビニで働き続けたおかげで基礎的な社会経験を積むことができました。
具体的にコンビニで得た経験は、
- 商品の販売知識
- 接客や言葉づかい
- 金銭管理や教育などの店舗運営
- 電話対応
- 報連相のような仕事の仕方
などなど、これ以外にもたくさんの経験を得ることができました。
以前に少しだけ飲食店で働いたことがあるのですが、コンビニで扱う業務はとてつもなく幅広いと実感しました。
高校生や外国人の人でも働けるコンビニバイトですが、奥を深めると社会に出ても通用するようなスキルを得ることができます。
コンビニで働く先輩が優しかった
これまでに数多くの人と働く機会がありましたが、上司や先輩など優しい人が多かったです。
100人以上と働いてきましたが、その中でも嫌な人は1人しかいなかったです。
なので、確率としては1%未満といった具合ですね。
仕事内容なんてさておき、とにかく大事なのは人間関係だと思いますので、
自分の性格にあった職場を選ぶ、といった判断も必要なのかなとか感じます。
コンビニバイトはやんちゃな人は向いてませんが、そこそこ活発な人や大人しめな人でも、無理せずに楽しく働くことができる環境です。
コンビニの廃棄がもらえた
僕の働いていた店舗での話になりますが、コンビニでは売れ残った商品が廃棄となり、そういった商品をもらえることがあります。
廃棄といっても、賞味期限の2時間前の物だったり、数時間ほど切れてしまった商品で、品質には影響しない程度の商品です。
学生だった僕は、廃棄の商品を昼ごはんや夜ご飯の代わりにしていました。
飲食店のバイトだと賄いがあるかもしれませんが、コンビニでは廃棄をもらうことができます。
廃棄は無料で好きなだけ商品を選び放題なので、バイトするなら廃棄がもらえるコンビニがいいですね。
やるべき仕事がたくさんあった
後半になってからは店長として働いていたので、店舗運営にまつわる仕事がたくさんありました。
お店の立地や役職によっては、普通のアルバイトより、やるべき仕事量は多いかもしれません。
ただ、そのお店がどのくらいアルバイトを雇っているのか、立地は駅から近いのか、によって変わってきます。
もし、大変なコンビニで働きたくない、なるべく楽なコンビニで働きたいといった人は、事前にお店をリサーチしておくといいです。
コンビニバイトの身だしなみについて
ちなみにコンビニバイトでは服装や髪型に関する身だしなみについてマニュアルが定められています。
他のアルバイトも同様に基準は定められていると思いますが、食品を扱ったり、お客様と接する機会があることから、普通のアルバイトよりかは少し厳しい部分があるかもしれません。
とはいえ、お店によって髪を染めて大丈夫だったり、服装が自由でも大丈夫だったりと、基準に違いがあるのも事実です。
ピアスやネイルについて
また、ピアスやネイルに関しては基本的に禁止されていると思った方がいいでしょう。
一部のお店ではピアスやネイルをしている店員さんもいるかもしれませんが、そういった場合は店長やオーナーが指導していないケースがほとんどです。
ピアスやネイルが許可されていたり、身だしなみに関して許容されているようなケースについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
コンビニバイトで働くには
コンビニバイトで働きたいと思ったとき、まずはバイトルやフロムエーといったアルバイトの求人サイトで検索することが多いかもしれません。
しかし、個人的におすすめするのが、実際にお店に入ってみて、店員さんの雰囲気や店内の様子を少しでも見てみることです。
働くコンビニを下見してみる
全国のコンビニはほぼフランチャイズで運営されており、近所のコンビニであってもお店によって経営しているオーナーが違います。
オーナーが違えば当然ですが、アルバイトに対する接し方や指導、身だしなみについての度合いが変わってきます。
時給や立地で選ぶのも重要ですが、一番大事なのはそのお店がどういった雰囲気で、働きやすい環境かどうかです。
僕は面接当日が初めてお店に行く日、といった感じで面接しに行くまではどういった店舗かもわからない状態でした。
履歴書の志望動機を工夫する
立地にもよりますが、最近ではコンビニバイトに応募する人が増えてきています。
都心のコンビニだと、1ヶ月に数件はアルバイト応募の電話がかかってくる、といったことも珍しくありません。
高校生や外国人でも働けるコンビニバイトですが、その時期のスタッフの人数だったり、シフトの時間帯の調整によっては面接で落ちてしまうことも少なくありません。
コンビニバイトに受かるには、履歴書や志望動機の書き方や工夫も重要だったりすることがあります。
面接でやる気を伝える
コンビニバイトの面接だからといって気を抜いてはいけません。
面接で聞かれることは基本的なことが多いですが、条件面に関する受け答えは注意しておくようにしましょう。
例えば、週2回シフトに入ってくれる人と、週5回シフトに入ってくれる人では、同じ条件の場合だと後者の方が有利になることがあります。
性格や受け答えなど、中身の部分も重要ですが、その前に勤務可能な曜日や条件などを適切に伝えることの方が重要です。
コンビニバイトを1度は経験しておこう
現在アルバイト先で迷っているなら、とりあえず1度コンビニで働いてみることをおすすめします。
コンビニではあらゆる仕事や社会経験の基礎を学べると同時に、働きやすい環境も整備されています。
僕はコンビニバイトが好きすぎて7年間も働き続けることになりましたが、とてもいい思い出だったなと思えます。
合わなかったらその他のアルバイトに変える選択肢もあるので、自分の適性を知るという意味でも、コンビニバイトを入門として選んでおくことをおすすめします。