大学を中退したら、最終は学歴は高卒になるので、なにか資格を取っておかないと就職できないかもしれない。そう思って、就職に有利な資格について調べまくっていたのが、大学3年生で中退したときの僕でした。
現在はなんだかんだ上場企業のWEB系企業で働いていますが、いま思うと資格に頼らなくてよかった、と感じています。
資格があると重宝はしますが、それ以上に重要なのがスキルや経験値。
この記事では、大学を中退したあとに資格を取ろうか迷っている人に向けて、僕の経験談も交えながら資格について紹介します。
大学を中退しても資格は必要ない
大学を辞めてしまうと最終学歴は高卒になります。
そのため、就職するために資格を取得しようとする人も多いはずです。
しかし、就職のために資格を取る必要はありません。
資格は学歴の代わりにならない
昔の僕もそうでしたが、高卒という学歴を埋めるべく、資格を取るべきという考え方が抜けませんでした。
しかし、実際に就職活動をして感じたのは、資格は学歴の代わりにはならないということ。
当たり前っちゃ当たり前なのですが、やはり学歴は学歴なので、いくら資格を取ったとしても変わりありません。
難易度の高い国家資格を取ったなら話は別かもしれませんが、それ以外の資格を取ったところで、高卒という事実は変わらず、大卒の代わりになることはないのです。
なので、もし自分の学歴をカバーしたいとか、就職で有利になるため、といった理由で資格取得を検討しているなら、いま一度考えてみた方がいいかも知れません。
資格を取るくらいなら大学を卒業するべき
そもそも、資格を取得しようと考えるよりかは、とりあえず大学を卒業して、大卒という資格を手に入れるのが手っ取り早いです。
大学を辞めた理由は人それぞれですが、自己都合で中退してから焦って資格取得しようとしているなら諦めるべき。就職だけで限定した場合、TOEICや簿記を勉強するより、大卒という資格の方が圧倒的に強力です。
僕の経験上ですが、大学を辞めた人というのは、学生生活中で頑張りきれなかった人、道をそれてしまった人が多いイメージです。
就活のためだけに資格を取得しようと考えても、途中で行き詰まって、諦めてしまうこともありますからね。
資格は不要だけど勉強することに意味がある
とはいえ、資格を取ろうと勉強するのはとてもいいことです。
資格が就活にそのまま影響するかはわかりませんが、自分なりに試行錯誤して勉強したことは無駄になりません。
将来の方向性を模索しながら、自分の経験と知識を増やしていくことができれば、それこそ就活で有利になること間違いありません。
面接をして数分でも話してみれば、その人の性格とか行動って面接官からしてみれば見抜くことができます。資格という形に残らなくても、その人の発言や雰囲気から努力や経験を伝えられます。
大学中退者におすすめの資格とは
とはいえ、自分の働きたい業界が定まっていて、そのために必要な資格がある、といったような場合だと資格取得は有利になります。
基本情報技術者の資格
IT系のエンジニアや、WEB系の職業に携わる場合、ITパスポートや基本情報技術者の資格は取っておくべきです。
いまの時代は、ITに関わる職種も多いので、基本情報技術者を取っておくとIT系の会社にて、一定のスキルがあると評価されます。
もう少し自信がある人は、応用情報技術者の資格に挑戦してみるのもアリ。
IT系の職種は、意外にも実力主義の風潮が根強い業界です。
スキルや資格次第では、高卒という学歴は関係なしに、どんどん出世していくことも可能です。
参考:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:制度の概要:基本情報技術者試験
簿記の資格
事務や会計、経理といった分野で働くのであれば、簿記の資格を取っておくといいかもしれません。
簿記を取ったから就職できる、というわけではありませんが、簿記を取得しておくと幅広い業界で融通が利くこともあります。
とりあえず資格を取ってみようかな、という人にはおすすめの資格です。
お金に関する資格なので、勉強してみるだけでも価値があります。
簿記の知識は幅広い業界で使うことができるものの、就職のための資格には向いていません。
とりあえず勉強してみたい、将来の方向性を広げてみたい、という人にはおすすめする資格です。
参考:簿記検定の種類で役に立つ資格はどれ?日商・全経・全商を徹底比較
TOEICの資格
資格といったらTOEICというくらいメジャーですが、個人的には勉強してみるのもアリなんじゃないかと思います。
こちらも、大学を中退した人が就職で活用するための資格というわけではありませんが、英語を学ぶことで自分の世界観が広がるのは間違いありません。
大学を辞めてしまった人というのは、将来の方向性に迷っていて、選択肢を探していることが多い傾向にあります。英語学習をもとに海外に興味を持ち、海外旅行や短期滞在などをしてみれば、きっと人生の価値観に影響するはずです。
先にも触れたように、資格としてアピールできなくとも、その人の性格や経験といったものが重要視されるのは間違いありません。英語を学ぶことによって、それまでの価値観を大きく変えることができます。
大学を中退した僕がいまも勉強する理由
大学を辞めたとしても、卒業したとしても、結局大事なのは学び続けることです。
資格を取って終わってしまったらもったいない。
僕は大学を中退した後にプログラミングスクールに通いました。
プログラミングを勉強すると、システムに関する疑問が次から次へと浮かんできて、そこから学ぶことの楽しさを感じることができました。
学ぶことによって知ることがあるし、新しく気づくことがある、もっと知りたいと思う。
まず学んでみることが最初の一歩です。
大学を中退したから資格を取るというのは、少し違う話かもしれませんが、これを機に何かしらの勉強を始めてみるのは悪くありません。
人生は遠回りなことが多いので、自分の気になったこと、興味を持ったことを深掘りしていけば、自分だけの人生が切り開けるはずです。
就職のための資格取得といった短期的な考えではなく、自分の人生を豊かにするために学んでみる、資格を取ってみる、といった考え方ができると、将来の方向性が見えてくると思います。