プログラミング未経験者でも、3ヶ月の学習を経てエンジニアを目指せるのがテックキャンプ。
しかし、テックキャンプを卒業しても、エンジニアになれなかったり、条件の悪い企業に入らざるを得なかった、という話を最近よく耳にします。
僕は2020年度にテックキャンプのエンジニア転職コースを受講し、就職サポートも受けた卒業生です。
結論からいうと、テックキャンプに通ったら誰でも99%エンジニアになれる訳ではありません。
そもそも、未経験からエンジニアを目指すのはハードルが高い上に、未経験者向けの求人数も少なく、ライバルが多いのが実情です。
これからテックキャンプに通ってエンジニア転職を志している人は、一度チェックして頂きたい内容です。
テックキャンプは転職できない?
そもそも、テックキャンプに通えば誰でもエンジニアになれる、というのは大間違い。
僕はカリキュラムを一通り学習し、ごく普通に卒業しましたが、普通にこなしているだけだと就職活動で詰みます。
自分で求人を探して応募したから
僕は就活するときに、テックキャンプの就職サポートに頼らず、Wantedlyやレバテックなどの広告やエージェントを使いました。
スクールと提携した企業を紹介してくれるんじゃないの?と思うかもしれませんよね。
実はテックキャンプの就職サポートは、あくまでもサポートの範囲内なので、基本は自分で行動して就職するしかありません。
当たり前なんですが、就活サポートというと就職するまで手厚く支援してくれるイメージもあるのですが、
テックキャンプの就職サポートは、求人の紹介と面接対策なので、スクールと提携した企業に入れればいいやなんて思わないようにしてくださいね。
就職サポートの内容
テックキャンプの就職サポートの内容は以下の通り
- スクールと提携した企業の紹介
- 面接対策や履歴書の添削
- 企業との面談日程の調整
受講生に1人ずつキャリアアドバイザーさんという就職に特化したスタッフさんがサポートしてくれます。
スクールとの提携企業は入りやすいか
テックキャンプと提携した企業、と聞くと
- スクール経由だから受かりやすい
- 条件が整っている企業
- 開発ができて成長できそうな企業
っていうイメージを持ちますよね。
就職サポートを受けるまではそう思っていたんですが、実際には一般の求人サイトが出している内容と大きくは変わらないかなといった印象です。
テックキャンプ卒業生の就職先
公式サイトには、名だたる有名企業が並んでいますが、実際にそういった企業に入れるのは1%以下のレベルだと思います。
また、自社開発か受託開発企業への内定が多いような旨も載っていますが、現実の多くがSESです。
参照:テックキャンプ(旧テックエキスパート)| No1エンジニア養成プログラム
どういった統計を取っているのかわかりませんが、少なくとも僕が受講していた時の肌感覚では、SESの比率がもっと多かった気がします。
テックキャンプから大企業に就職するには
未経験からプログラミングを学習して、大企業に入社できました!みたいな広告があるんですが、普通には絶対に入れないと思ってください。
とはいえ、絶対に無理なわけじゃなく、きちんと準備と対策に時間をかければ大企業へのエンジニア転職も可能です。
未経験からエンジニア転職のポイント
未経験からプログラミング学習した人を採用する基準があって
- その人の人柄や熱意やポテンシャル
- きちんと学習して技術を習得する姿勢
- その人の将来像が社風とあっているか
この3つが重要になります。
ポテンシャル採用
プログラミング未経験者を採用するのは、ポテンシャル採用といわれてます。
なぜかというと、エンジニアとして評価されるには実務経験が重要だからです。
例えば、プログラミングを独学で2年やってます、といわれても実際の現場で求められるやり方や技術は全く別ものです。
プログラミングスクールで真面目に勉強していても、大したアピールにならないのが残念です。
積極的に学ぼうとする姿勢
実際に面接してみて、質問を投げかけてみたら面接官にバレます。向こうは面接のプロなので。
この人は入社しても、仕事を覚えようとしてくれるか、積極性があるかというところを見抜きます。
日頃から新しく学び続けることは必須です。
どういうエンジニアになりたいか
面接で絶対に聞かれる質問は、
- 前職では何をしていたのか
- なぜエンジニアになろうと思ったのか
- どういうエンジニアになりたいのか
の3つの質問です。
なかでも大事なのがなぜエンジニアになりたいのか、その流れでどういうエンジニアになりたいのかと問われます。
技術レベルをあげる
面接で落ちる理由として、技術不足が多いそうです。
これに関してはひたすら勉強するしかなくて、ポートフォリオの作り込みをする必要があります。
とはいっても、ポートフォリオがすごく重要かといえば、そうではないので、難しいですよね。
テックキャンプのポートフォリオを作り込もう
とはいえ、最近ではテックキャンプ生がチーム開発で作ったメルカリのクローンサイトを、ポートフォリオとして提示しているがために、業界で悪評が立ってしまう事態となりました。
テックキャンプの卒業生というだけで、マイナスに見られてしまうことも一部ではあるので、ポートフォリオは必ず独自で工夫したものを作り込むことが重要ですね。
テックキャンプは上手く利用すれば、自分のスキルを伸ばしつつ、理想のキャリアをゲットできる環境が整っています。
しかし、大半の人はそこまで学習に熱心ではなかったり、スクールを利用するという姿勢に欠けています。
環境は整っているので、あとはどう上手く利用するか、が重要になったりするので、最短でエンジニアになる環境を得たい人にはとても向いているスクールだと思います。