リモートワークやテレワークが広まりつつあり、働き方も多様化していることだし、いっそのことエンジニアを目指してみようかな、と思う人も増えてくるはず。
エンジニアを目指す選択肢として、プログラミングを独学するか、プログラミングスクールに通うかの2択があると思いますが、スクールを検討している人は少し立ち止まって欲しい。
結論からいうと、エンジニアの転職市場は2、3年前と比べて、未経験者の応募が一気に増加しています。
そのせいもあって、プログラミングスクールに3ヶ月通ったけど、結局エンジニアになれなかった、という事例もちらほら出始めています。
プログラミングスクールに通うのはやめとけ

僕は大手プログラミングスクールに3ヶ月間通ったのですが、はっきり言って、これからスクールを検討している人には絶対におすすめしません。
エンジニア転職に失敗する
プログラミングスクールの広告では、未経験から誰でもエンジニアになれる、と紹介されていますが、実際はそんな簡単ではありません。
最近では、未経験からエンジニアを目指す人が急増しているので、未経験向けの求人数もかなり倍率が高くなっています。
全額返金や就職支援のサポートがあるから、とりあえずスクールに通えば安心だ、と思ってもそれらの制度って、実は無意味なんですよね。
プログラミングスクールに通えばエンジニアになれる、と思っている人は、今一度考え直してみたほうがいいかもしれません。
受講料が高すぎる
通学型のプログラミングスクールの受講料は、50万円から70万円ほど。
プログラミングを学習できる環境や教材は揃っていますが、実際に通ってみて思ったのは、内容が価格に釣り合っていないということ。
高い受講料を払ったとしても、結局はオンライン教材を自分で進めるだけです。
それならば、受講料が半額以下で済むオンラインプログラミングスクールに通うべきでした。
フリーランスにはなれない
プログラミングを学んで、フリーランスのエンジニアになりたい、副業として稼ぎたい、という人もいるかもしれません。
実際のところ、プログラミングスクールを卒業したレベルでは、仕事を受けることはできません。
当たり前ですが、プログラミングを学ぶのと、実際の実務をこなすのでは雲泥の差があります。
プログラミングスクールに通ったレベルだと、せいぜいプログラミングの基礎が理解できる程度です。
エンジニアになっても過酷
エンジニアになれば自由な働き方が可能だし、給料もアップする、と思っているかもしれませんが現実は違います。
そもそも、実務未経験のエンジニアがスキルがないので、働く企業も選べないし、年収は低め。
リモートワークができたとしても、最初はわからないことだらけなので、教育不足とコミュニケーション不足で、仕事が3倍くらい大変になります。
エンジニアとして生きていくにはスキルが重要なので、常に新しいことにキャッチアップしつつ、成長することが求められます。
プログラミングスクールの広告を信じるのはやめとけ

プログラミングスクールもビジネスなので、たくさんの受講生に入学してもらわないと儲かりません。
そのためか、最近では誇大広告が目立ちます。
未経験でもエンジニアになれそう、エンジニアになれば自由に働けて給料もアップする、と感じるような広告が常に流れているので注意が必要です。
プログラミングスクールの広告は信じるな
広告を見て、エンジニアっていいかも、と思った人は、今一度考え直してみてください。
もちろん、プログラミングを学んだりエンジニアに転職するメリットは多いです。
しかし、広告に感化されてエンジニアを目指そうとすると、どこかで自分の軸がブレてしまいます。
エンジニアになりたい理由が重要
その際に、どうしてプログラミングを学びたいのか、どうしてエンジニアになりたいのか、明確な理由が答えられればOKです。
もしその答えが、エンジニアになれば市場価値が高い、自由に働ける、といった答えだと注意するべき。
プログラミングを学んでエンジニアになるのは、かなり大変なので、中途半端な気持ちでプログラミングスクールに通うと挫折しかねないです。
目的を持ってプログラミングを学ぶべき
Rubyを学んでアプリを作りたい、プログラミングを学んで今の仕事に活かしたい、といった理由があるなら、プログラミング学習は継続できるはず。
そして、どんな苦難があろうと乗り越えられるはず。
やや誇張表現の広告によって、誰もがプログラミングを学ぶきっかけが作れたり、ハードルが下がるのはいいですが、プログラミングに対して楽観視している人が多いのも事実。
自分なりの軸を持って、きちんとプログラミングを学習する覚悟を持った上で、プログラミングスクールに入れば問題なしです。
プログラミングを簡単だと思うのはやめとけ

最後に伝えたいことが、プログラミングは決して簡単ではないということ。
プログラミングは難しいです
あえて言いますが、プログラミングは難しいです。
ネット上では、プログラミングなんて簡単だ、といったような意見を目にしますが、実際は難しいです。
僕の場合は、1つのエラーで1週間悩むこともあったし、プログラミングが合わなくて辞めていく人もちらほらいました。
プログラミングは簡単だと言われる理由
ではなぜ、プログラミングは簡単だと言われているかというと、
- プログラミングスクールに入って欲しい
- 他の専門スキルと比べれば簡単
といった2つの理由が挙げられます。
もし、プログラミングが頭がいい人しかできないという印象では、プログラミングスクールに入ってくれる人は少ないですよね。
プログラミングのハードルを下げることによって、より広い層のお客さんにサービスを受けてもらいたい、というビジネス的な観点も考えられます。
あとは、他の専門スキルと比べれば簡単という理由もあります。
例えば、何かの専門職につくには資格が必要ですが、プログラミングって明確な資格はそこまで求められません。
それに加えて、プログラミングは難しいものの3年もあればエンジニアとして一応独り立ちすることも可能です。
プログラミングを舐めないことが重要
とはいえ、きちんと学習していれば多くの人がプログラミングスキルを習得可能だとは思います。
重要なのが、最初からプログラミングやエンジニアを舐めてかからないこと。
しっかり学習しないと身につかないし、常に勉強しないとついていけないもの、と最初から理解しておくと楽かもしれません。
プログラミングスクールに対する理想とギャップが、かけ離れているケースが多いと思ったので、伝えさせて頂きました。
もしこれからプログラミングスクールを検討しているのであれば、今一度本当にプログラミングを学びたいのか、エンジニアになりたいのか、プログラミングを継続して学習する覚悟はあるのか。
自分自身に疑問を投げかけてみるといいですね。