エンジニア転職するためにプログラミングスクールに通うなら、就職支援が付いているスクールの方が安心ですよね。
ましてや、就職できなかったら全額返金サポートもあるので、未経験からでも絶対にエンジニアになれるぞ!、、と思っていませんか?
昔の僕も同じような考えでしたが、1つ注意しておくべきなのは、プログラミングスクールの就職支援や全額返金は、あってないようなもの、つまり無意味だということ。
こういった謳い文句を見ると、プログラミング未経験の自分でもエンジニアになれるかも、と甘い期待を抱いてしまうので注意です。
エンジニアへのキャリアチェンジや、プログラミングスクールを検討している人は、ぜひ下記の内容に目を通して頂きたいです。
プログラミングスクールの就職支援は無意味だった

就職支援というと、就職できるまでサポートしてくれるイメージがあります。
確かにその通りですが、実際には支援とは程遠く、ほぼ自分の力で就職活動を進めていくことになります。
プログラミングスクールの就職支援について
僕の通っていた大手プログラミングスクールの就職支援の内容は以下の通りです。
- 履歴書や自己PRの添削
- 面接対策
- 求人の紹介
履歴書や自己PRの添削、面接対策などは、それなりに対応してもらえました。
しかし、求人の紹介となると話は変わります。
プログラミングスクールの求人紹介について
スクール側から求人を紹介してもらえるのですが、そこで提示される求人は、ごく一般的なもの。
スクールと一応は提携しているのでしょうが、斡旋などはなく、スクール経由だと受かりやすい、といったこともありません。
通常の求人を紹介されるのみです。
プログラミングスクール内で選考がある
提示された求人は、同じプログラミングスクールの他の受講生にも提示しているので、応募が集中します。
そうなると、スクールの生徒内で選考にかけられます。
選考の基準としては、学歴や職歴、学習の習熟度など。
僕はスクール内の選考で落とされることも多かったので、後半はスクールに頼らず自己応募が基本になっていました。
自己応募が基本です
スクール経由の求人は、提示数も少なく、確度も低いものが多かったので、他の受講生も自己応募がメインとなっていました。
体感ですが、スクールの紹介経由で内定をもらえた人は、1割くらいの確立です。
多くの受講生にとって、就活は自分で行うため、スクールの就職支援は無意味になってしまうことが多いというのが現実です。
プログラミングスクールの全額返金は無意味だった

就職支援のセットとして、全額返金の制度もありました。
就職できなかったら、受講料の全額を返金します、という全額返金制度ですが、実際にはこれもかなり無意味な制度でした。
プログラミングスクールの全額返金について
エンジニアとして就職できなかったら、受講料を全額返金してもらえますが、その条件はすごく厳しいもので、実際に利用できるケースは1%にも満たないです。
というのも、全額返金を利用するには、1ヶ月で何件以上も求人応募したけど、内定をもらえなかった。のようにとにかく鬼のように求人を応募しまくって、どこにも入れなかった場合にしか適用できません。
全額返金が適用されるケース
ちなみに、どこにも入れなかったという場合ですが、大抵の人は条件や環境を求めなければ、どんなところにでも内定ゲットできちゃうんですよね。
例えば僕の場合は、年収240万円、最初の3年はプログラミング以外の仕事、転勤の可能性あり、といった大手エンジニアリング派遣会社には内定もらうことができました。
もはや、これって誰でも受かるレベルの企業なんですよね。プログラミング経験とか関係ありません。
こういった名前を書けば入れるような企業でも受けさせられるので、結果的にどこにも入れなかったということはあり得ません。
少し卑怯な感じもありますが、これが現実なのです。
全額返金は名ばかりの制度です
プログラミングスクールを検討しているときに、もし失敗したとしても全額返金されるから安心だって気持ちになりますよね。
いざ自分がエンジニア転職に失敗したとき、この制度を使えるのか調べましたが、適応条件に当てはまるにはかなりの求人応募が必要でした。
そのため、スクール選びの判断軸に、全額返金があるとしたら、今すぐ消去してしまいましょう。
全額返金を謳っているところは、マーケティング施策の1つだな、くらいに見ておいた方が良いです。
プログラミングスクールの就職支援は30代でも可能か
ちなみに、エンジニア転職するに当たっての就職支援には、条件を設けている場合もあります。
年齢による条件
基本的には18歳から40歳くらいまでが条件だったりします。
エンジニアは若いうちはいいものの、年齢を重ねてからだと技術の習得が難しくなります。
よくあるのが、30代でも大丈夫かという質問ですね。
最近では30代からでもエンジニアを目指す人が増えているので、問題ないと思います。
30代であれば前職の経験が活かせるので、前職とマッチしている企業を選べば、エンジニアとして雇われやすいメリットがあります。
学歴による条件
僕は大学を中退したので、最終学歴は高卒になりますが、学歴はあった方がもちろんいいですね。
高卒でもエンジニアに転職することは可能ですが、大企業や学歴を重視するような会社だと、選考で落とされることがあります。
ただ、プログラミングスクールで就職支援を受けるという観点では問題ありません。
異業種からの転職
ちなみに、もともとはIT系ではなく、サービス業や土木の仕事をしていた、という場合でも就職支援は受けられます。
パソコンをあまり触ったことがない、という人でも就職支援は受けられます。
ちなみに、大学で文系だったんですけど大丈夫ですか?という質問もありますが、それも大丈夫です。
どんなバックグラウンドがあろうと、よほどのことでなければ就職支援を受けられると思って問題なしです。
以前は条件が厳しかった
しかし、ほんの2年前くらいは就職支援を受けるには、条件に沿った人や、面接によって合否が別れるなど、基準が厳しめとなっていました。
最近では就職支援は誰でも受けられますが、これについてもプログラミングスクールの闇が見受けられます。
表向きでは、サポート体制の拡充により、どんな人にでもエンジニア転職できる環境がある、と謳っているものの、単純に転職希望者を多く受け入れた方がスクールは儲かりますよね。
それによって、本人が転職できなくとも、スクール側にそこまで非はありませんからね。
就職支援や全額返金に頼らないことが重要
そもそも、就職支援や全額返金があって欲しいと思うのは、安心したいという保険の気持ちですよね。
何かあったときに保証してもらいたい、というのは人生おいて大事かもしれませんが、エンジニア転職においては必要ありません。
どんどんプログラミングを学んでスキルを習得し、がんがん求人応募してたくさん面接をこなすのみ。
今ではそういった弱みに漬け込んで、プログラミングスクールを訴求する広告が増えてきています。
プログラミングスクールを検討している人は、スクール選びに少し慎重になった方がいいかもしれませんね。